グレッグ・グリーン氏の「カルフォルニア州巨大山火事とフクシマ放射能」は大反響を呼んでいる。by村田光平/新井信介 「京の風」

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グレッグ・グリーン氏の「カルフォルニア州巨大山火事とフクシマ放射能」は大反響を呼んでいる。by村田光平

村田先生からのメールを転載します。
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皆様

ニュヨーク在住の松村昭雄姿から寄せられた重要メッセージを転送いたします。
同メッセージは内外に広範囲に発出されており、国内では主要総理経験者、地震専門家等に送られております。
カリフォルニア州の山火事からの放射能の検出を下記抜粋の通り実証するグレッグ・リーン氏の
文書「カルフォルニア州巨大山火事とフクシマ放射能」は松村氏によれば多大(tremendous)の反響
を呼んでいるとのことです。

(抜粋)
「今季の山火事もまた、同様に恐ろしい規模のもとなっている。家々は破壊され、命を落とす人々も出ている。私はとにかく、これまで蓄積した記録や写真、計測結果のデータがこの山火事によって失うことを恐れた。つい数日前、炎と煙の勢いが過去最大規模のものとなった。その時、放射能の計測値もまた高いものとなった――その数値は決して低いものではなかった。7月31日朝、放射線量は毎分1,333カウントとなり、過去最高の数値を記録したのだ。その際、私は数回にわたり計測を行ったのだが、その平均は毎分1,000カウント以上となった。今回の山火事は過去最大規模のものとなっている。おそらく、煙のはヨセミテ国立公園から湧き上がっていると思われる。その場所は、私の家から100マイル以上離れているはずだ。この煙の中で放射性物質がどんどん高濃度なものとなり、いよいよ高い放射線の計測結果を生み出しているのだろう。・・・最近、カリフォルニアワインにフクシマからの放射能セシウム137が少量含まれていたという報告があり、そのことは広く知られるところとなった。フクシマ由来のセシウム137が、この土地の植物に取り込まれているのではないか――この疑いは、もはや大きなものとなっている。もしそうだった場合、そのセシウム137は、今次の山火事によって再び拡散して行くことになる。今私たちは、この件について真剣な研究がなされるよう、強く求めなければならない。」
フクシマ事故の収束に向けて全力投球し、地球環境加害国の汚名を返上することが最優先課題であることが改めて痛感されます。

 村田光平
(元駐スイス大使)

From: Akio Matsumura
Sent: Wednesday, August 15, 2018 11:15 AM

村田 光平 大使殿 
暑い中ですが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
い向けて
日本政府は昨年、「東京電力福島第一原子力発電所で損傷した三つの原子炉の中に残された核燃料などを取り去るために、最低でもあと40年は必要である」と発表しました。この発表を受けて、私は、40年を経た後の世界へと自分の視野を移し、焦点を絞ることにしました。海洋生物への危険性はどうなるのか。北アメリカ大陸に住む人々の潜在的なリスクはどうなるのか。40年もの間、風に吹かれ、あるいは海流に乗って、フクシマから放射性物質が流出し続ける、その結果はどうなるのか。それを私は考えるようになったのです。

日本には、噴火について科学的に調べている学者がいます。また日本には地震学者が何人もいます。こうした人々に「富士山の噴火が起こる可能性」や「東京で巨大地震が発生する可能性」について、聞いてみてください。そうしたらきっと「それは、この40年以内に、ほとんど間違いなく、それは起こることでしょう」という答えが返ってきます。そうなのです。実際のところ、人間と環境と経済に対する甚大な打撃を引き起こす天災が、ほぼ間違いなく起こるのだ、と分かったとしても、人々はそれを無視してしまうのです。それは遥か未来のことに思えて、考慮に入れることがとても難しくなるからです。実際、そこで向き合うのは「たった40年」先の問題ですが、それでも、それを考えることは難しい。それなのに、放射能被害を巡って、私たちは更に「数千年」先のことまでも考えなければなりません。どうしたら私たちは、遥か長期に及ぶこれらの事柄を、私たち人間の一生涯という短い時間軸に結び付けて考えることができるのでしょうか。

ここに私は、謹んで一編の文書をご紹介いたします。グレッグ・リーン氏がお書きになった「カルフォルニア州巨大山火事とフクシマ放射能」という文書です。リーン氏はカリフォルニア州でタホ湖(カリフォルニア州とネバダ州を隔てる湖)の環境問題と土地利用に関する法律事務を職業としている方です。

私は今後、世界中の知見・領域横断的な専門知を集め、40年間蓄積されるフクシマ由来の放射性物質が一体何をもたらすのか、皆さんにお知らせしたいと思っています。その作業を通して、私はまた、将来世代に圧しかかる負荷を減らすために、いったい私たちに何ができるのか、知りたいと願っているのです。

皆様のご理解とご協力を賜れば幸甚の至りに存じます。
松村昭雄

2018年8月7日

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