周到に準備されたアメリカの政権交代劇。誰がしかけ、誰が喜んだ?/新井信介 「京の風」

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周到に準備されたアメリカの政権交代劇。誰がしかけ、誰が喜んだ?

  一枚の写真。 17日、安倍晋三が次期大統領に決まったトランプと、NYのトランプタワーの私邸であったとき、そこには、娘夫婦以外に、もう一人重要人物(一番、右)がいた。 このことの意味を、日本のメディアは、まったく書かない。

それは、今回、トランプ新政権での安全保障担当補佐官に指名された民主党員のマイケル・フリン。  3A7F5C1

そして、17日、安倍がトランプと会う直前に辞任してオバマ政権を離れた男がいる。それが、クラッパー国家情報局長官

マイケル・フリンは、2012年8月に、オバマ政権のDIA(国防情報局)の副長官として、後にISISになるイスラム過激派に、アメリカの関与があると報告し、そのあと、免職になった。

そして、2012年秋、ISISの芽が育っていく中、日本では、当時の野田首相が、国会の党首討論でいきなり、衆議院の解散をいいだし、統一教会が総動員されたインチキ選挙で、この年の年末に安倍政権が誕生した。

 NHKの経営委員が変わり、JR東海の葛西路線になった。日本版NSAがすぐに構想され、特定秘密保護法が準備されだす(この法案は、2013年12月に成立)。 

2013年6月には、習近平とオバマがカリフォルニアのパームストリングスで、直接、会い、さらに、イギリスのロックアーンで開かれたG8では、安倍がまったく蚊帳の外で会談が進む中、プーチンがアサド支持をいい出し、オバマは帰国後、シリアへの爆撃を「議会の決定マターだ」として結局、実施しなかった。

2014年4月、オバマは天皇にあった。明治神宮に向かったが、そこには安倍を同席させなかった。

そして、天皇は、2015年の元旦に70周年談話で「満州事変から・・・」、歌会始では「稲の根本に・・・」

 ISISが猛威を振るう中、日本の若者二人が殺される映像。こうした中、アメリカ発の情報は、だれが出していたか?そのインチキを知っていたのは、誰か?

 NYの不動産事業で、3度の倒産を乗り越えて、またまた財産を作っていたトランプが、進んで共和党の党員になって大統領候補になり、2016年にはいると、そこに民主党員だったマイケル・フリンが参謀にはいった。

 ヒラリー陣営が何をするか、ISIS誕生の秘密を知る人間は、手に取るように分かっていたのでしょう。

しかし、ヒラリー勝利は絶対だと考えていたのは、日本の安倍政権と経済界です。安倍に指令を出すジャパンハンドラーが日米間のメディアを全部抑えていたからです。それが、「911」でヒラリーが受難しても、偽者が登場しても、日本の外務省は、その裏にある意味を洞察できなかった。 ただこのとき、元外務大臣だった民進党の前原が、小沢一郎にすり寄りだした。

 で、トランプ勝利が決まった時、オバマは、ニコニコしながらトランプを出迎え、「トランプ氏の成功を応援している」と。そのとき、ホワイトハウスのスタッフは、どんな顔をしていたでしょうか。

 

 今、リマのAPECで、安倍はトランプにあった首脳として、人気者だとか。

 実際は、「アチャー、ご主人様が、ひっくり返ってしまった」と、大慌てで駆けつけて、そこには、

「おい、わかっているよな」と、 マイケル・フリンが控えていた。

こうした流れを、全部、お見通しだったのが、オバマと、そして、あのお方だったのでしょう。  

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