AIIBをきっかけに、世界は国境をこえて、文字通り一つになる。主導権は誰が持つか?/新井信介 「京の風」

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AIIBをきっかけに、世界は国境をこえて、文字通り一つになる。主導権は誰が持つか?

  お早うございます。

1) 官邸のドローン。実行犯が、自ら名乗り出ました。 福井県の40歳。元自衛官。 原発政策への抗議です。 

   供述と記録によれば、12月に計画し、実際の飛行は、今月9日。わざわざ、福島の砂をボトルにつめて、それを抱えた状態で飛ばしています。 この機体の発見がアジア・アフリカ会議のあとでした。

  今の日本政府への抗議は、日本人なら、大半の人間が持っています。 

  フクシマでの政策を変えさせるために、今後も、いろんな形の抗議が起きるでしょう。

  一方、JR東海は、リニアの開通を2027年と決め、しかも、リニアをアメリカでも実現するために、アメリカの鉄道会社を買収に入ります。この陣頭指揮は、 安倍政権の裏にいるJR東海の葛西会長ですが、この人物は超電導の生みの親、金井敏伯翁の子分です。この人たちの意識には、50年前の東京オリピック当時の高度成長時代のままで、空間拡大と高速スピードの追求とその制御が幸福をもたらすというのでしょうが、現実は、それらを追求すればするほど、じっくりイノチを見つめたり、イノチとの交歓に至福の喜びを感じる感性が消えさっていくのです。これは、人間の劣化なのです。 理工系のエリート爺さんたちは、これが解からないのです。

 しかし、経済界がスピードを経済価値と同じものと考えている以上、この爺様達を引き止める財界人は現れません。

 今の日本は、日本人のイノチと 日本国内の多様な生物種(しゅ)を進んで壊して絶滅させていくことを歯牙にもかけず、一度見た夢やマネーの獲得を優先する差別意識の人が、国家権力を握ったままなのです。

 私は、こした意識での社会発展は、このまま 続かない。 無理が、多すぎる とだけ書いておきます。 

 彼らはバケモノです。 逆らわず、従わず、依存せずに、イノチが響きあう、自分の「天地」を作りましょう。

2) AIIB この位置づけ。

 私は本欄で、 元世銀にいたカレン・フーデス女史のことを紹介しました。

 彼女は、世銀の中で「パワー・トランジッション」を研究していました。 「パワー」とは、人類を指導する「現実の力」、実際的な影響力や支配力です。 これが、1945年から2001年までは、間違いなくアメリカにありました。 ソ連が消えてから単独覇権を確立したアメリカですが、このあと、1972年に発行した30年もの国債の償還期になり、この返済をしないで、そのままロールオーバー(繰り延べ)できるように、大きな事件を起こしました。「911」です。そのとき、「貧困はテロの温床」と、世銀を中心に言い続け、途上国に、大量のドル建て資金が流れ込みます。このとき、ドル建ての資金を用意したのが、「円キャリートレード」での、日本円でした。

 しかし、このときの米ドルが、江沢民時代の中国に大量に入り込んだのです。ここから、中国が、国際経済で、急速にチカラをもちました。江沢民がアメリカの戦争屋と一体で動き出しました。それを継いだ、胡錦濤時代は、資本主義化が加速した時です。そして、2008年の北京リンピックの前には、大陸の子供たちに、「将来の夢は、汚職役人」と言わせる状態が出てしまいました。 当時の公務員人気は、競争率3000倍にもなりました。

 それが、現在では・・・。 

習近平は、大陸の立て直しに本気なのです。これは、地球の管理者の一人、「李氏」からの要請、いや、厳命でしょう。

しかし、日本は、どうなのでしょう。

リニアを本気でやりたいのなら、そのまえに、まず、現状の原発の実情、そして、フクシマの事故の真因、東電の経営責任を明らかにする。これは、当然でしょう。

 特に、三号機の爆発について 事前に、燃料棒が抜かれていたのかどうか、さらに、管理会社であるイスラエルのマグナBSPが、地震のときに、一体何をしたのか、ここを、きちんを追求しないといけません。

 こうした、日本人全体の生命に関わる重大問題に、触れないで、そのままリニアに向かうのは、科学者としても失格で、老人の見果てぬ夢を私情で推し進めるだけの無責任な姿です。 これを、日本の財界人も、教育者も宗教人も、だれも言えないのです。

それでいて、エリート老人はカネが欲しく、ハワイにある人類の金(ゴールド)の管理者のところに日参しているのです。

 カレンフーデス氏は、人類が、管理(アカウント)できるゴールドが17万トンあると、公表しました。

その点、戦後世界のヴレトンウッズ体制が始まった時に、FRBに用意されたゴールドは、1万5千トンでした。

FRB以外に、ゴールドで裏付けたれた通貨を作り、それで、アジア・アフリカを発展させようとしたのが、1955年にインドネシアのジャカルタのバンドンで開かれたアジア・アフリカ会議でした。ここに、周恩来が出席していました(このとき、周恩来は、昭和天皇から預けられた金塊の責任者だったのでしょう)。

しかし、このバンドン会議は、戦争屋が取り憑iいているFRBの独占を崩すことになるため、 戦争屋たちは、いっせいに邪魔に入り、以後、CIAが悪の本領を発揮してしまいました。 バンドン会議は、一回のみで終わって、アジア・アフリカは混乱が続きました。しかし、アジアが徐々に経済力をもちしはじめた2005年、50周年の年に、もう一度、あのときの理想を話そうと記念碑的に集まりがありました。

 それが、いま、60年の年月を経て、FRBが、ぼろぼろになり、一方、アジアの生産力と教育水準が上がって、再び、バンドンに、アジア・アフリカの人間が集まりました。

 安倍は、この機会に、習近平と握手しました。

安倍が首相となっている日本は、世界最大の対外純資産をもちながら、アメリカに、魂まで抜き取られているために、アメリカに対して指導できる構想力(世界観・理想)も情報力も持ち合わせていません。

中国は、世界最大の外貨準備があるものの、負債が多く、純資産では、マイナスともいわます。図体はでかいが、中身がスカスカ。人間の公共性での民度が低く、環境管理ができない。カネの国外流出が多すぎます。

アメリカは、世界最大の軍事大国ですが、肝心な情報力は、 スノーデンの亡命によって、今は、ロシアが握っていると考えていいのではないでしょうか。 ロシアのプーチンと、親しいのが、ドイツのメリケルであり、そのメリケルはフランスのオランドを信頼しています。

3) さて、こうした中で、これから急速に一体化する人類社会で、だれが、どんな世界観で、主導権を持つのでしょう。

AIIBは、こうした視点から見ても、面白い存在になりましした。 単なる銀行ではありません。

 SDRを設定できるのです。 これは、実質的に、現実の「冨」そのものにかわる価値の量です。

あと、フーデス女史が、「新規のマネーは一部を金(ゴールド)にする」と言っていたのですが、どうも実現しだしているようです。もう、これまでのように大量に偽札ができてしまったり、マネーがどこに行ってしまったのか判らないといった事態がなくなります。これまで、単なる紙で作られた「ペーパーマネー」の紙幣や、簡単な電子信号だけだったから、いろいろな詐欺や略奪が起きたのです。

ブルネイに行った、知人の会社社長が驚いていました。 プラスチックで作られた紙幣だったと。これは、そのプラスチック紙幣に、金でICが刷り込まれ、偽札予防と、トレースが常時可能であることを、意味します。

これが、実質的な 新通貨改革の始まり と思われます。 

20世紀からずっと、世界中から、王族や国家主権者を、個人的な死の恐怖で脅したり、戦争をあえて起こすことで、冨を得ていた戦争屋が消えて、真面目な人間に活躍の場が増えて、他人を喜ばすことで得たマネーを、きちんと手できるようになるのなら、私は、それを歓迎します。そこには、国家も民族もありません。 ただ、文化は、残ります。これは、感動の塊ですから。 

 

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