稲田にまた問題。「国民ファースト」が形になったので、ウルトラスーパーセレブが安倍内閣を潰しにかかってるのか。/新井信介 「京の風」

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稲田にまた問題。「国民ファースト」が形になったので、ウルトラスーパーセレブが安倍内閣を潰しにかかってるのか。

 あれまあ、前川喜平隊につづいて、現実に、戦場に繰り出された自衛隊が、安倍内閣に反旗。

当然でしょうね。網タイツのヒール姿で、甲板をあるく大臣に、実弾飛び交う戦場に送られて、そこでどんな事態が起きても、その事実を、国民に知らせなかったのですから。

 今朝の新聞は、どこも、 稲田防衛大臣「PKO日報の隠蔽、了承」 を取り上げていました。

 NET IB news から 2017年07月19日 13:53

南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報を「廃棄した」と説明しながら陸上自衛隊が電子データとして保管していた問題で、共同通信は18日、稲田朋美防衛相が陸自の日報保管を知りながら、隠蔽を了承していたことを報じた。

共同によれば、稲田防衛相は、2月15日に行われた防衛省最高幹部による緊急会議で、日報の電子データが保管されていた事実を非公表にするとの方針を幹部から伝えられ、それを了承。緊急会議2日前の13日にも、会議の「事前説明」という位置付けで同様の報告を受けていたという。2度にわたって実情を把握する機会を得ながら、隠蔽に加担した形だ。 稲田防衛相は、その後に行われた3月の衆議院安全保障委員会で、「文書管理の在り方や防衛省・自衛隊に改めるべき隠蔽体質があれば、私の責任で改善していきたい」と述べており、報道が事実なら明らかな虚偽答弁。加計学園問題を審議するため来週にも開かれる予定の予算委員会で、野党側の追及が強まるものと見られている。

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野中さんが「都議選の時にバカ発言した稲田を切らなかったから大敗したんだ」と憤慨していましたね。来週24日(月)に、安倍デンデンは、国会の閉会中審査にきちんと出てくるのでしょうか?

今の安倍政権は、戦後の日本政治、いや、明治以来の近代日本の悪い部分が凝縮して、でています。

 ・記録になかったことは、現実になかった。

 ・戸籍になかった人間は、実際にいなかった。

 ・警察が取り上げる証拠が出なければ、何をしても法で裁かれないように、

  どんなに失敗をして、そこで犠牲者が出ても、それを隠し通せば、なんでも、できる。

それでいて、明治にできた国家の枠については、「神国・日本」で、強制服従体制を取り戻したく、

 「神武は実在だ」と言い張り、信じ込ませる、皇国史観の戦前教育を復活させたがったのです。

記紀神話では、皇祖神アマテラスは高天原なる雲上世界に存在し(ここで、どういうわけか田植えをしたり、機を織ったりしますが)、乱暴者の弟スサノオとの間で、ちゃんとした統治をしようと誓約し、そこで、8人(男5,女3・・・神社界では「八柱」と数えるようですが)の神が生まれた。

 その中の一人、天忍穂耳(アメノオシホミミ)が萬幡豊秋津師媛(ヨロヅハタ・トヨ・アキヅシ・ヒメ)と結婚し、そこにニニギが生まれ、 

このニニギが高天原から「天孫降臨」し、日本列島にいる此花咲耶媛と契ってホホデミが生まれ、そのホホデミが豊玉姫との間にウガヤフキアエズを産んだ。この神は成人して玉依姫と結婚し、そこで4人の男児を儲け、その末子がワカミケヌで、それが、カム・ヤマト・イワレヒコ(磐余彦)になった。

 この中で、ニニギが天下ったとされる場所が、鹿児島の高千穂峰か、宮崎の高千穂峡の久士布流多気(クシフルダケ)で、ニニギのひ孫が、九州から東征して、奈良の橿原で即位した(神武)のがBC660(明治に那珂通世がこんなもんだろうと勝ってに決めた)というのが皇国神話。

 しかしねえ、神話に出てくるニニギが、天孫降臨の時に「三種の神器」を持っていて、そこに鏡があるのだけれど、銅鏡が日本に入るのは早くてBC4世紀の終わり。鉄剣に到っては紀元前後ですよ。 

 記紀にはハツクニシラスとして、初代の神武以外に第10代崇神がいるので、神武までの神代編は完全に不比等による創作物語です。こうしたことをきちんと言うようになったのは、戦後の新憲法の発布後で、これは、新しい建国そのものでした。しかし、昭和天皇ヒロヒトは、人間宣言はしたが、そのまま天皇として君臨し続けた。そして、今上は、「日本国憲法を守る」として、国家と国民統合の象徴としての立場を神剣に希求し、実践してきたが、これが、自称「愛国者」たちには許しがたく、不満だった。

 デンデンと日本会議は「天皇という存在」をもつ、「政治体」の「神聖さを世界に広める」ために、軍事力強化を進めながら、官僚の無謬性からなる行政の岩盤に、オレがドリルで穴を開け、官僚たちを内閣人事局で掌握し、国家の資産(経営資源)の配分をオレサマの采配で進める。しかも、国家の情報機関を自分個人の情報機関に変える。国家戦略会議を立ち上げ、その方針を、たとえ閣議できめて文書化しても、そんなこと自分の都合で、いかようにも変えていく。

 このとき、「民間人」の審議員となった竹中平蔵先生の指導を仰いで行えば、何ら問題ない、と。

 それを促していたのが、アメリカの本家の戦争屋でしたが、その動きに、どうも、戦争の匂いと半島系人士の国家破壊(利権破壊)の「作為」を感じていたのが、明治からのウルトラ・スーパー・セレブさんたちのようです。

 実は本日、久しぶりに「サンデー毎日」(7月30日号)を手にしました。半藤、保坂らの歴史家の討論や内田樹氏の投稿も面白かったのですが、私が気になったのは、細川護煕氏の特別手記です。

 自民公認・公明推薦で舛添要一氏が2014年2月に東京都知事に当選したとき、その対抗馬で、最も聴衆が集まったのが、元首相の細川護煕氏でした。そこには小泉純一郎氏が同伴し、<脱原発>を最大のテーマに掲げていたのです。

 今の安倍政権は大臣病の政治家が多すぎるらしく、8月初めにもデンデンは「内閣改造」をしようとしていますが、今回の稲田大臣の「隠蔽発覚」は、もうヤメロと自民内部が促した可能性が高い。(高市総務大臣が、森クンの弟分の山本議員と本日、離婚したようですが、なにか関係するのでしょうか?)

前川氏は自らの身の危険を感じたかも知れませんが、自衛隊員にすれば、稲田のママでは、いつ自分が無駄死にさせられる羽目になるか分からず、ほんとうに怒っていたのでしょう。

 小池百合子が作り出した政党「都民ファースト」は、実は東京都から汚物を脱ぎ去った、脱皮・自民党だと言う見方があります。オリンピックが近づくにつれて、利権に顔を出す内田一派を嫌ったと見ることができます。

 で、問題は小池氏が目指す「国民ファースト」です。これには現職の議員の、長島、松沢、渡邊はすでに確定で、そこに民進党からは、前原・細野が加わるようです。市長だった中田・橋下はどうなるのか?

 それだけでなく、もっと古株の、亀井静香や小沢一郎は、この政界の動きと、どう関係するのでしょう?

もし、これまでの、明治維新以来の門閥から成るウルトラスーパーセレブが本当に「脱皮・自民党」を望んだとすれば、当然そこには、首相経験者の小泉純一郎や細川護煕もいるかもしれません。

 これが、どんな政策を掲げる政党になるのか? 本当に国民のイノチを守る政党になるのか?

ここで気になるのは、そのスポンサーです。あまりに急な新政党の誕生には、背後に大口のスポンサーの存在が窺えるのですが、もしや、東電なんてことは、・・・。 3年半前に「反原発」の声を上げた、小泉・細川の二人の元首相は、その志を、今でもまだ持っているかどうか? この両者はそれぞれ首相時代に小池氏と親しかった。

今後、「国民ファースト」が実体を現せば、メディアはそれを大いに煽り、安倍に対する倒閣運動と合わせて、急成長するでしょうが、東電のフクシマ原発をどうするつもりなのでしょう。さっさと、フクイチを東電と切り離し、その処理のために神剣になって、世界の叡智を呼び込もうという姿勢になるのかどうか?

 今の現状は、東電は株式会社としてフクイチを抱えたままで、これまでの通りのゼネコン技術部門を使っていますが(これは凍土壁で失敗中です)、電気代を上げて、しかも、株主に対し、株主配当を出しているのです。ここは、原発推進の原発マフィアの拠点のママです。

 環境省にしても、国土と国民に対し、どこがどれだけ危険か、注意を呼びかけることはなく、逆に放射性物質を、国家権力でばらまくことを進めているのです。

「国民ファースト」という名になる小池新党ですが、一体、どこに向かって政治をするのか?

圧倒的に数の多い「99%以上」なのか? それとも「1%」にも満たない人間のためなのか?

私たち「99%」が、なぜきちんとした政治勢力をつくり出せないのか? 神剣に考える必要があります。

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