大統領選挙は、戦後体制=「日米安保」解体と、明治の「国体」消滅=「日本民族の世界分散」に直結する。/新井信介 「京の風」

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大統領選挙は、戦後体制=「日米安保」解体と、明治の「国体」消滅=「日本民族の世界分散」に直結する。

日本の播州には、覚者が居る。彼が、ブログ「渾沌堂主人雑記(播州武侯祠)」 

http://tyuubukou.blog.shinobi.jp/Page/2/ で、 以下を取り上げている。

戦闘教師「ケン」のことは、初めて知りました。見事な情勢分析です。

 最後に有るように、「日米安保後の空白に備えよ」は、まさに、至言。

日本が主導的に、尖閣などの係争地域の国際的共同管理を申し出る。それと、同時に、「ホ」を避ける日本人のための計画移民の道筋を、米中ロ・アセアン・台湾・モンゴル中央アジアとで、平和裏に構築する。

 9月4日の杭州でのG20が、そうした合意に基づく、新体制の発足の場に成るのかも。

 そのための重要会議に成るのが、6月にある、米ロの議員たちの大会議。これは、「日米安保」解体会議。

 その前に、伊勢志摩サミット。

 先日の核セキュリティーは、戦争屋に飼われていたCIAの手先(ISIS,アルカイダ、その他)が、核を持って各地で暴発しないように、ちゃんと監視するとともに、個々の現場の工作員に生活費を工面してちょうだいね、というものでしたね。(プーチンがシリアから徹兵したのも、これ以上やったら各地で核テロが起きかねない、と諭されたからかも)

 急がいないといけないのは、フクシマの「ホ」で、これが待ったなし。田母神閣下みたいなマンガ思考の人間を、日本列島から払拭するのが4月~5月。

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戦闘教師「ケン」 激闘永田町編  より

上記文抜粋
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帝国が衰退する時
【トランプ氏、日本の核保有容認を示唆 在日米軍撤退論も】
 米大統領選の共和党候補者指名争いで首位のドナルド・トランプ氏(69)が、日本の核兵器保有を容認する考えを示唆した。米紙ニューヨーク・タイムズが26日に掲載した同氏のインタビューで、在日米軍などの大幅削減を主張する一方、核兵器開発を進める北朝鮮に対抗するため、日本の核保有もありうるとの見通しを示した。同氏はインタビューで、「もし日本に(北朝鮮による)核の脅威があるならば、(日本の核保有は)米国にとっても悪いことだとは限らない」と語った。また、「我々が攻撃されても日本は何もする必要がないのに、日本が攻撃されれば米国は全力で防衛しないといけない。これは極めて一方的な合意だ」と日米安保協力に不満を示した。
(3月27日、朝日新聞)

自分がソ連・東欧学徒であるためではあるが、ゴルバチョフ氏が東欧ブロックを手放したケースで考えると分かりやすい。帝国の衰退とはこういうものなのだ。ゴルバチョフ氏が書記長になった1985年の時点で、ソ連が自ら東欧ブロックを解体するなど殆どの人は想像もしなかった。だが、現実にはその4年後には同ブロックは解体、さらにその2年後にはソ連邦自身も消失してしまった。
日本のケースで考えても良い。徳川慶喜が、朝廷の懇願を受けて将軍位に就いたのは1866年12月のことで、長州戦争に敗退して幕府の権威が大きく揺らいでいたが、それでも倒幕派の重鎮たちは「これで御一新が十年は延びた」と言い合ったという(維新後の回顧)。実際、慶喜主導の下、幕府はフランスから借款を得て製鉄所と造船所を建て、軍事顧問団を招聘して軍制改革を行い、急速に近代化を進めた。だが、一年と保たずに、翌67年10月には大政を奉還、68年1月には鳥羽伏見戦をきっかけに戊辰戦争が始まった。

ゴルバチョフ氏にしても、徳川慶喜にしても、一国の最高責任者として体制の限界を十二分に自覚しており、それ故にペレストロイカと近代化を進めたが、情勢の変化に追いつかず、東欧ブロックあるいは幕藩体制の解体に手を付けざるを得なかった。興味深いことに、どちらの場合も、危機感を抱いていたのは本人と周辺の人間だけで、むしろ敵対側の人間(この場合、西側や倒幕派)ほど、体制の強固さを誤認して過剰評価していた。

恐らくは、オバマ氏やトランプ氏も同様の危機感を持っているものと推察される。故にオバマ大統領は、中東からの撤退を進め、ウクライナ問題はEUに押しつけようとしている。欧州は欧州で、自分たちの手による植民地間接統治に失敗した結果が、大量の難民とテロという現象を引き起こしているにもかかわらず、その対応で手一杯になってしまい、西側ブロックの一員としての役割を果たせなくなりつつある。
米国はアフガニスタンとイラクの統治に失敗した。その後、リビアとシリアへの介入では西側ブロックが十分に機能せず(英仏が直接介入に不同調)、単独による軍事介入を見送った。ここでも、アフガニスタン介入に失敗して泥沼化させてしまったソ連が、ポーランドへの軍事介入を見送った経緯が思い起こされる。江戸幕府も、長州戦争以降、他藩に対する武力行使を行っていない。

・ソ連は何故ポーランドに軍事介入しなかったのか

オバマ政権が中東から手を引くのを見て、トランプ氏は「その次」を見据えて「アジアからの撤退」を主張、それに真っ向から反対して従来の帝国路線を唱えているのがヒラリー氏や他の共和党候補という構図になっている。
特にトランプ氏の場合、自身が実業家であるためか、「経済的権益が確保されるのであれば、軍事的支配は無用(むしろ有害)」と考えている節があり、在日米軍の撤退に触れると同時に、中国に対する関税引き上げや貿易格差の是正を主張している。巨額の軍事費を使って、軍事的衝突のリスクを抱えて、中国の軍事的進出を止めようとする現行の安全保障戦略は、少なくとも米国にとってメリットよりもデメリットの方が大きい。まして、尖閣諸島をめぐる日中対立にアメリカが首を突っ込むなど、何のメリットも無い。日本もそれを理解しているからこそ、「アメリカの戦争に日本も参戦します」と宣言したのが、今回の安保法制だった。

大統領選挙の戦略上、ヒラリー氏やクルーズ氏は「帝国の復権」を呼号しているが、現実には「帝国の落日」は避けられそうにない。連邦債務は17兆ドルを超え、フードスタンプ利用者は5千万人を超えて利用制限が課されるようになった。刑務所の囚人が230万人を超え、仮釈放と保護観察下にあるものが500万人を超えるという「収容所群島」ぶりだ。これらの事実については、日本ではまず報じられない。

傀儡政権を担ってきた自民党と霞ヶ関が、ますます「日米同盟の強化」「同盟の絆」などと叫ぶのは、ある種「断末魔の叫び」であり、ベルリンの壁崩壊前の東独でホーネッカーが「ソ連邦同志との絆」を訴えるのを彷彿とさせる。 だが、たとえ形式的であれ、民主主義体制下にある日本の野党までそれに便乗する必要は無く、我々は「米軍撤退後」を見据える必要がある。


その場合、日本が採り得る選択肢は、一国で中ロと対抗する軍事大国路線か、中国の影響圏入りを認めるかの2つに1つと考えられる。だが、衰退傾向にある日本が軍事大国路線を採るという選択肢は全く現実的ではなく、また昭和の悪夢でしか無い。

となれば、他のアジア諸国と連携して、「いかに中国と共存するか」を模索するほか無いだろう。しかし、現実には、「日米同盟強化」を理由に日本は対中脅威を煽り、歴史認識問題などからアジアで孤立して、非常に難しい状況に置かれている。

・自民党の宣伝ビラは逆効果? 

詳細は別の機会に論じたいが、日本も1990年代に細川政権が「常時駐留なき日米安保」を構想したことがあったが、短期政権に終わって羽田内閣を経て自民党(自社さ)政権に戻ってしまった。それから15年を経て民主党鳩山政権が同様の構想と東アジア共同体構想を提唱しようとしたが、陸山会疑獄と鳩山バッシングに沈み、菅・野田政権で「日米同盟強化」に逆戻りし、今日に至っている。この点で、民進党岡田執行部に安倍政権と安保法制を非難する資格は無いと言える。
だが、日米安保に固執して日中関係を悪化させればさせるほど、在日米軍が撤退した後の空白リスクが高まるのは間違いなく、下手をすれば、米国の傀儡である自民党政権が倒壊して、親中権威主義政権が樹立し、デモクラシーの形骸化が急速に進む恐れがある。そのリスクを軽減するためにも、今から野党の手で日米安保に替わる代替案を用意しておくべきだ。
・・・・・・・・・・・・・・  抜粋終わり

(以下は、渾沌堂主人のコメント)

 日本阿呆天皇真理教国の断末魔が聞こえている。
 飯山先生は「日本は悪い方向に大きく変わる。」と思われているが、
 私にはそれは「天皇真理教徒」だけの話で、

 この山河に生まれ住む、真っ当な人間にはパラダイスの予兆に思える。

 

(さらに私・新井のコメント)

日本列島から、希望者ごとに計画移民をせざる得ない、という、明らかな状況(事態)が、7月~8月に現出する(政治的に作られる)可能性が高い。それが、どんな形になって出てくるか、ですね。

 一面、これは、「カゴメの籠が壊れて、鳥が外に飛び出す」ようなもの。

今は、実際には、もうなくなっている「籠」の中で、これまでどおり安住したがっている、幼い漫画チックな精神と、ヌケヌケとした厚顔無恥の既得権の塊が、広告代理店点の洗脳装置で延命し、日本社会に充満しているだけ。

飛び出す鳥を、

 人間の営みを「花鳥風月」と一体化させ、芸術作品にする「縄文精神」を広める「平和の使者」にするか、

それとも、

 妄想やノスタルジ^ーに溺れる、おバカな指導者の下で、「何の意志もなく喜んで動く、戦争ロボット」にするか、

答えは、見えています。

 

PS:

① 週末9日(土)、高田城の観桜会  まだ若干名の席があります。

   泊まりは、前日からでも、未来創庵にどうぞ。  連絡先は 株k2o  03-3548-1025

② 4月23日(土)、東中野で、JES講演会。 「希望の羅針盤3」 があります。 

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