医療介護など有望産業で雇用1000万人増 国試算・・・しかし、これらの産業は規制でがんじがらめ/日々雑感:よくわからないこと?!

HOME > 日々雑感:よくわからないこと?! > 時事問題 > 医療介護など有望産業で雇用1000万人増 国試算・・・しかし、これらの産業は規制でがんじがらめ

医療介護など有望産業で雇用1000万人増 国試算・・・しかし、これらの産業は規制でがんじがらめ

経済産業省が、医療介護やヘルスケア、新エネルギーなど将来有望な産業が、2020年までに約1000万人の雇用を生み出すとの試算をまとめた、という。http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819481E0E2E2E19F8DE0E3E2E6E0E2E3E09F9FEAE2E2E2

農林水産省がまとめたならば農業も雇用を生み出す産業として報告されていたことだろう。

輸出主導から内需主導の成長路線に切り換えなければならない、ということが叫ばれてから久しい。それが言われるたびにこれらの産業が成長が期待される産業としてあげられてきたのではなかったか?

しかし、残念なことに、言われたような結果にはなっていない。それは、これらの産業が規制産業であるからだ。福島第一原発事故で明るみに出てきた電力、バブル崩壊とその後のデフレの原因となった銀行、あるいは放送・通信などと同様に様々な規制で業界は保護されており、業界の反対があって規制緩和は進んでいない。TPPの議論でも感情的な議論ばかりで、全く進まないが、規制緩和についての賛成・反対の議論もこのTPPの賛成・反対と同じような議論となっている。

今回の報告書を作成した経済産業省にしても、福島第一原発事故から分かったように、その視線は業界に向いているのであって、決して国民には向いていない。

つまり、業界の利益に反することは行わないということだろう。であれば、次に予想されることは、産業育成のためにということで、新たな予算を請求するということだろう。

今まで何度も同じようなことが繰り返されているはずで、それを実現しようとするならば、規制緩和などを行うことで、利権構造にメスを入れなければならないだろう。

< 「首相、表明先送りへ」・・・もう、TPP交渉参加はAPECで表明したんじゃなかったのか?  |  一覧へ戻る  |  民主党がまた「行革議論」の懇談会設置・・・いまさら何を議論するのか? >

このページのトップへ