「電気を使えてるのは誰のお蔭ですか?」...東電は何も変わっていない/日々雑感:よくわからないこと?!

HOME > 日々雑感:よくわからないこと?! > 時事問題 > 「電気を使えてるのは誰のお蔭ですか?」...東電は何も変わっていない

「電気を使えてるのは誰のお蔭ですか?」...東電は何も変わっていない

昨年3月の東日本大震災と福島第一原子力発電所事故から早一年が経過しました。しかし、残念なことに、瓦礫の処理は全く目途が立ちませんし、原発関係はまだその終息に向けての道のりがはっきりしない状況です。

そのような中で、東京電力に関する驚くべきニュースが入ってきました。4月以降の値上げ(17%)を拒否した場合には、電力の供給を止めるというのです。また、その後再契約をした場合には、さらに高い料金(2割増し)を請求するというのです。

「独占」ということで今日のような地位が認められてきたのです。しかも、今回の事故が起こってからは多額の国民からの税金が投入されています。それにもかかわらず、この無法ぶりです。

昨年4月中旬に、大学を卒業して東京電力に入社した女性のmixiが炎上して話題となりました。その炎上した書き込みの内容は、「東京電力を批判していますが、今電気を使えてるのは誰のお蔭ですか?よく考えてから批判するように!!! 文句あるなら電気使うな!あなたみたいな陰湿な事をいう人間がいるから日本人の質が問われるんです。」というものだった。

結局、東京電力関係者の考え方は、1年たっても何も変わっていなかったのだ。

当初から先の東電の処理案は間違っていると主張してきましたが、どこまで東電のやりたい放題が続くのでしょうか?最近は、「A級戦犯」の東電の勝俣会長と勝財務次官がつるんで、「反国有化」で動いているそうです。ここは、同じく「A級戦犯」の枝野経産大臣に頑張ってもらい、東電を少しでもけん制していただくしかないのでしょうか?

今まで日本では、バブル崩壊後の銀行処理においてもそうだったが、責任の所在を明らかにしないで、その後の対応もなあなあですませてしまう(つまり、「破たん処理はしない」)ことが多かった。しかし、国民にとって重要なことは、東京電力の組織の存続ではありません。電力の供給が継続されることです。役員や従業員が変わっても、株主が変わっても、債権者が変わっても、火力発電所や送電網が無くなるわけではありません。東京電力の処理にあたっては、そのあたりを考慮して行ってもらいたかったのですが・・・

< 【Crossroad誌:掲載記事】 『おままごと』(child's play)(伊藤純代)(2012年2・3月合併号)  |  一覧へ戻る  |  『フクシマの嘘』というドイツで製作されたビデオ・・・日本のテレビでは見たことが無い? >

このページのトップへ