小学校の牛乳から微量の放射性物質:「ブレンド」で隠すのではなく、しっかりと情報公開を/日々雑感:よくわからないこと?!

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小学校の牛乳から微量の放射性物質:「ブレンド」で隠すのではなく、しっかりと情報公開を

武蔵野市の8小学校で出された給食の牛乳から微量の放射性物質が検出されたという。微量だからということで簡単に問題なしとすることができるのだろうか?http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110409/dst11040900040000-n1.htm

このことにはもっと重大な問題が隠されている。牛乳(原乳)の放射性物質の検査では、他の市町村の原乳と混ぜて検査することが行われているからだ。http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110409/dst11040900040000-n1.htm

これは上記記事にあるように、事故直後の3月末から一般的に行われている。公表もされているのだが、マスコミなどもあまり大きな問題としては取り上げていない。これでは、高濃度の放射性物質が仮に含まれている原乳があったとしても、全体で薄められてしまって、問題のない製品として出荷されてしまう可能性がある。

他の食料品、例えば野菜でも、屁理屈をこねれば、生食用でなく、最初から加工用ということで、他の産地の物と混ぜて加工して出荷してしまえ、という動きが出て来てもおかしくない。

また、これは瓦礫処理でも同じことが言える。日本政府は、1キロあたり8000ベクレルまでの汚染の瓦礫などの焼却処理を認めている。この8000ベクレルという数値自体も問題だが、さらに問題なのは、日本政府は高濃度汚染されたものを汚染のないものと混ぜて汚染レベルを落とすことを許可していることだ。これは、上記の原乳を混ぜて出荷するのと全く同じ発想だ。これだと、8000ベクレルという数値自体が全く意味のないものになってしまう。放射性物質は焼却してもなくなるものではないので、日本政府の高濃度汚染廃棄物の焼却許可により、大気中に放射性物質が放出・拡散されることになる。これでは、放射性物質を更に広い地域に拡散させることになってしまう。これでは、除染の意味もなくなってしまう。

「安全・安心」と言いたいがために、情報を隠したり、わからないようにするのではなく、全てを明らかにして、どうしたらよいかを議論していかなければならないのでは?

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